アカリ:
「 たいせつ 」
それが答え???
開けてみよう!
フウヤ:
あっ!開いたで!!
——宝箱の中からは、2人の思い出の数々が出てきた。
2人で写った写真や交換日記など、それを見ると2人が中学生の頃に付き合っていたことが分かった。
2人は顔を見合わせた。
フウヤ:
思い出したでっ!
俺ら、ずっと前に付き合ってたんや!
——2人は思い出を辿り始めた…
この宝の地図は、謎解きゲームが流行り始めた頃、ゲーム好きだった2人は、自分たちの思い出の詰めたタイムカプセルを埋め、その地図を謎解きにして2人で分けて持っていたのだった。
これは確かに2人で作って埋めたタイムカプセルだ。
フウヤ:
その日、阪神なんば線が開業して、神戸三宮から大阪難波まで繋がって、奈良までの直通運転を開始したってことで、2人で電車に乗って…!アカンわ、それ以上思い出せへん。
アカリ:
何か写真に残ってへんかな??
—–2人は記憶の手がかりを求めて、タイムカプセルの中身を確かめ始めた…
すると、先ほど澤乃井で出会った酒蔵職人が近寄ってきた。
酒蔵職人:
どうだ?宝は見つかったのか?
…ほぉ!タイムカプセルか!!
2人の思い出って? ええのぉ…
ん!?その写真、ちょっと見せとくれ!!
—–酒蔵職人は、2人が手にした一枚の写真を指差した。それは手をつないでいる2人の写真だったが、よく見ると後ろに黒猫が走る姿が写り込んでいた。
黒猫は、帯のついた古めかしい巻物を咥えていた。
写真の日付は2009年3月だった。
ちょうど10年前か…
酒蔵職人:
これはっ!!私の家に伝わる家宝ではないか!?どこかで失くしてしまったと思って諦めておったが…
この猫が持っていったというのか!?
探偵さん!!どうか、この猫を探しておくれ!!
探偵:
えっ!!?
—–神戸編に続く…
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
【阪神電車謎解き-序章編-奇妙な1日のはじまり-完】
阪神電車謎解き-序章編はいかがでしたか?
いつもと違う電車の旅がお楽しみいただけましたか?
続きが気になるストーリーは、
さらに複雑に絡み合いながら神戸編・大阪編へとつながっていきます。
3月20日、4月20日に順次リリース予定の神戸編・大阪編を
ぜひお楽しみください。
詳しくはこちらをご覧ください。
ラストキーワードとなった「たいせつ」は、
“たいせつ”がギュッと。
という、阪神電車のキャッチフレーズの一部を採用しました。
このラストキーワード「 たいせつ 」は、
引き続き、神戸編・大阪編の解答後に必要となるものです。
それまでしっかりと覚えておいてください。
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